ご褒美って難しいです
なぜに犬が人の言うことを聞いてその通りに動いてくれるかってことです?
「お座り」といったら犬が座ってくれる・・・これは何が起きているかってことですが
そもそも犬は他の動物と違って人のことを特別な目で見てくれる動物みたいですね
人に依存して寄生して大繁栄を成しえた動物なんですねやっぱり
そのおかげで人も大繁栄を成し遂げることができたんかな?・・・たぶん(難しいことはさっぱりわからんので)
危険な動物が迫ってくるのをいち早く察してくれたりしたおかげでしょう
なので犬の吠えは人の耳につきやすいのか?犬が吠えると心穏やかではいられなくなります。
これが猫だとそうでもないのは確かですね
ところが今はセキュリティー会社が頑張っているので番犬で犬を飼う必要もまったくないでしょう
番犬のために飼うには経費と労力がかかり過ぎる動物だと思います。
何よりも番犬のために飼うのは犬にとってあまり良い環境ではない場合が多いです。
人がひとり増える心構えでどんどん擬人化していくことが大切です
常に自分に置き換えて考えてみてください
自分がそうされたらどうだろう?このトレーニングのやり方で信頼関係が築けるのか?
日々、自問自答しながらの生活です
しつけ教室の先生がこうしてるから正しいと判断してしまうのではなくて、
自分に置き換えると答えは出てきやすいと思います。
悪いことは悪いと叱らないといけない・・・叱る?
叱って理解するのか?恐怖で動かなくなっているだけかもしれません
人も一瞬で言うことを聞かせようと思えば簡単に可能です
ナイフや銃を突きつければ思いのままに動かすことができちゃいます
ただ、そこには信頼関係は全くありません
そもそも自分にとって嫌だなと思うことを犬がしでかすからイラついて犬に対して攻撃行動をしてしまっているだけで
犬は悪いとは全く思ってないのに一方的に攻撃されてるだけの状況です
犬からすると攻撃をされるということは嫌なことをされるという事なので
これまたイライラしてきます。お互いにやり合うことになるわけです
こうなってくるといい関係ではないですね
叱ることは簡単でどんな時にも言うことをきかせる事ができる魔道の道具ですね
「悪いことは悪いと教えましょう」なんて言う それっぽい理由も付けやすいですし
犬が言うことをきいて動くと「凄いね~」なんて言われてそれがご褒美になってまた同じことを・・・
ここで初めてご褒美って言葉がでてきました。テーマはご褒美なのですが
なぜ行動をするのか?その目的は?
行動分析学で考えると
1、物、活動の継続
2、注目してもらえる
3、逃避、回避
4、感覚刺激
の4つになるので
自分の行動も犬の行動も行動の直後にこの4つの結果が伴えば行動が増える・・・またやるってことになります
ご褒美ってこういう事なんですよね(正確には違うと思う)
犬を呼ぶ・・・犬が走って来る・・・オヤツをあげる
犬からすると走って飼い主さんの所へ行く行動をした直後にオヤツが貰えてるわけですから
また呼ばれたときに走って行く行動が増えるわけです。
犬を呼ぶ・・・犬が走って来る・・・爪切りをする
折角走って行ったのに爪切りという嫌なことをされるわけですから
次に呼ばれたときには走って行かない可能性が出てくるわけです
ここで大事なのは爪切りをしても 次呼ばれたら走ってくる子もいるというところです
嫌なことがあったら走って来なくなるので・・・走って来たという事実をみて初めて分かること・・
その子にとっては爪切りご褒美なんだね~っていう事がその時初めて判明するんです
走って来るという行動が増えたという言ことはご褒美がそこに存在しているということですから
この場合爪切りがご褒美になってるんだと考えるのが妥当ですね
人間でもそうですよね
プレゼントを貰ってもこれ要らんし~ってこともたまにはあります
これがご褒美違いってことです
保育園の子にロレックスの時計をあげるよりかわいいキャラクターの時計をあげたほうがご褒美としての価値が高いわけです
僕たちになるとロレックスの方がご褒美としての価値が高いですね
プレゼントをあげた側からすれば相手が喜んでくれれば、
喜んでくれたことがご褒美となってまたプレゼントをあげるっていう行動が増えるわけですから
またもらいたい人は要らんものでもありがとうって喜んでればまたもらえる可能性があがります
要は僕達犬にご褒美を与える側がご褒美のつもりで与えてもご褒美にならないことも多々あるということです
要は与える側はたぶんご褒美になるやろと想像で与えてるだけで、
それがご褒美か否かを決めるのは貰ってる側すなわち犬が決めることです
しかも、そのご褒美と思っているものをお座りした直後に与えてみて次にお座りが出来れば
これご褒美として使えるってことになります。
ここでまた問題が・・・
ご褒美の順位がその状況状況で瞬時にかわってしまう事があるってことです
お座りの練習中に仲良しの犬が近くに来たりするとたちまちご褒美のチーズの力がなくなってしまって
お座りせずに犬の方へ走って行ってしまいます。
要は一瞬で仲良しの犬がチーズにとって代わってご褒美になってしまったわけです
どうすればいいかってことですが?
僕たちにとってお金がご褒美としての価値が高いにもかかわらず
銀行やお店のレジにとりに行くってことはしないですね
働いてお金をいただくって方を選択してるわけです。
急がば回れですね
犬にも急がば回れで
他の犬との接触をご褒美に使って
お座りしたら接触を与えるってことで、ご褒美として使えば
犬が近づいて来た時の方がより飼い主さんに集中するようになるはずです
そこで大切なのが許可の合図
マテを教えるときは待つことを教えるんじゃなくてOK(許可)を教える
OKを理解すればマテをずっと楽に理解させることができます
要はOKはご褒美が得られる合図なので犬も集中してOKを待ってくれるわけです
アジリティーでは走れること自体がご褒美になっているように見える子も多いですね
そうなるとおそらく頭の中の興奮(脳内麻薬)がご褒美になっている状態なので
なかなか制御がしにくい状況ということになるようです
引っ張りっこなどのタグが命の子は
人間がご褒美の管理がしやすいのでいろいろと制御が効きやすいですね
色々なご褒美を使いこなすには中々の知識と技術が必要になります
たかがご褒美されどご褒美ですね