一色町のトイプードルさんのレッスンでした。
飼い主さんはとっても良い人です。
要求吠えがかなりあります。時々噛み付きも
今までの人生で吠えると願いが叶っていたわけですから
当然よく吠えるようになります
子供がスーパーで『これ買って~』と床に寝転がってグズっている感じです。
欲しがっているものを与えれば静かになるわけなので、
どうしてもあげちゃいます。
吠えてうるさい ・・・ 欲しいものを与える ・・・ 吠えがなくなる
飼い主さんの何かを与えるという行動が、負の強化によって維持されているわけです。
欲しがって吠えてて与えないのもかわいそうになってしまう という方もみえます
可哀想感あり ・・・ 与える ・・・ 可哀想感なし
これも負の強化ですし、
愛犬が喜んでる顔が見たい方は
喜んでない ・・・ 与える ・・・喜んでる
の正の強化であげる行動が増えていくのですよね。
なかなかしつけ自体が負の強化の随伴性なので出来たらやりたくないですし
アジりティー、オビディエンスを楽しんでいる方は、
正の強化なのでどんどん自分から率先して練習していただけるんですが・・・
負の強化ではあか~ん、楽しくないわ
ここが僕たちの技術不足なんですね、これが超えれたら天才的。
少しの変化に喜びが感じられるようなら、もうマニアなので
普通の困ったしつけの域を超えてますから、
一般家庭の家庭犬のしつけが一番難関ですわ。
犬も欲しいモノが何もない・・・満たされてるので
これは幸せなのでいいのですが。
なのでどうしても強い刺激の正の弱化に逃げてしまうんですよね。
一時的には良くなった気がしますし、
それでまたその行動が強化されちゃうので・・・
トレーニングで飯食べてる人でも、正の弱化を使うことが
飼い主さんの『スゴ~い』で強化されてしまうし、
人間は文脈があるので、それで食えるというルールに支配されて行動が増えて
それをするのを正当化してしまいます。
正の弱化のリスクをしっかり考えて施している人がいるのだろうか。
やっぱり魔法がほしいところですな